米中西部で暴風雪、数万世帯停電 30台の玉突き事故も
(CNN) 米中西部が19日から20日にかけてこの冬1番の激しい風雪に見舞われ、停電などの被害が広がっている。アイオワ州では積雪の影響で車30台が絡む玉突き事故が発生、2人が死亡した。
アイオワ州の玉突き事故は19日に主要道で発生し、警察によると43歳の女性など2人が死亡した。同州では20日午前までに100件近い事故が相次ぎ、各地で道路がふさがれている。今後も22メートルの強風を伴う大雪によって30センチあまりの積雪が予想され、視界はほとんどゼロになる見通し。
ネブラスカ州オマハでは3万8500世帯が停電し、風雪の中で徹夜の復旧作業が続けられている。隣接するアイオワ州でもデモイン地域を中心に3万世帯以上が停電に見舞われた。
ネブラスカ州内とデモイン周辺の主要道は、積雪と視界の悪さのため、大部分の区間が通行止めになっている。
ウィスコンシン州のウォーカー知事は非常事態を宣言して州兵や警官隊を待機させ、20郡の窓口業務を中止した。当局は、住民に遠出を控えるよう呼びかけている。
20日現在、アイオワ州の全域とネブラスカ、ミズーリ、ミネソタ、イリノイ、ウィスコンシンの各州の一部に引き続き暴風雪警報が出されている。
米連邦航空局によると、空港は大部分が通常通りの営業を続けているが、シカゴのオヘア国際空港は19日に200便以上が欠航し、20日も強風のため到着便に約2時間の遅れが出ている。