米南部で大荒れのクリスマス、倒木で1人死亡 停電や欠航も
(CNN) 米南部一帯は25日、大荒れの天気に見舞われ、少なくとも1人が死亡した。各地で竜巻も発生している。
テキサス州ヒューストン近郊では、強風で倒れた樹木がピックアップトラックを運転していた男性(25)を直撃し、この男性が死亡した。
アラバマ州モービルでは竜巻が発生した。消防当局者によると、住民1人が倒木の下敷きになったが、けがはなかった。当局は民家を一軒ずつ回り、住民の安否確認を急いでいる。市内の高校など建物数棟や車の被害が報告されている。停電は1万7500世帯に及んだ。州全体では2万2000世帯が停電しているという。
ルイジアナ州アレキサンドリアでも竜巻が観測された。1人が負傷し、建物数十棟が相当の被害を受けている。
ミシシッピ州中部でも荒天により一部の住宅が被害を受け、1人が軽傷を負った。停電も続いている。
アラバマ、ルイジアナ、ミシシッピ各州の一部には竜巻注意報が発令された。気象当局は、最大で風速約33メートルの強風も予想されるとして警戒を呼びかけた。
オクラホマ、アーカンソー両州やミズーリ州南部では10~15センチの積雪が予想される。オクラホマ州の高速道路では25日朝、凍結が原因とみられる車20台の玉突き事故があり、一部区間が閉鎖された。
荒天は米南部にとどまらず、空の便もキャンセルや遅れが目立っている。ミズーリ州からバーモント州にかけての広い範囲では、27日までにかなりの降雪が予想されている。