ワシントン、大統領就任式に向け厳戒態勢 「脅威の兆候なし」
ワシントン(CNN) 21日に予定されるオバマ米大統領の2期目の就任式に向け、首都ワシントンではシークレットサービスや連邦捜査局(FBI)をはじめとする関係機関が厳戒態勢を敷いている。
ワシントンのFBI現地事務所責任者は15日、記者団との会見で、就任式の行事に対するはっきりとした脅威の兆候はないとの見方を示した。そのうえで「特別機動隊や、あらゆる分野の専門家チームが待機する」と強調した。この中には武器や情報活動、人質事件での交渉、爆弾処理などの専門家が含まれるという。
ワシントン郊外では同日、連邦当局や警察、軍などの関係42機関が情報を共有するための通信センターが報道陣に公開された。室内に設置された多数のスクリーンには、市内の主要地点の様子が生で映し出される。
シークレットサービスの報道官は「すべての機関を1カ所に集めて協力することが重要だ」と話す。同報道官によると、前回の就任式では大きなトラブルこそなかったものの、チケットがあるのにイベント会場に入れないといったケースが報告された。今回は案内表示や担当ボランティアの人数を増やし、ソーシャルメディアを通した情報提供にも力を入れるという。
首都警察のキャシー・ラニア本部長は「たとえ何かが起きたとしても、ここには米国の最も有能な人材がそろっているので迅速に対応することができるだろう」と述べた。