米男児人質立てこもり 最初からけんか腰、地下壕から爆弾も
アラバマ州ミッドランド・シティー(CNN) 米アラバマ州ミッドランド・シティーでスクールバスを襲った男が男児(5)を人質に自宅の地下壕(ごう)に立てこもった事件で、捜査当局は4日に救出作戦を実行するまで、隠しカメラで内部を監視していたことが分かった。米連邦捜査局(FBI)によると、地下壕からは5日、爆弾2個が発見された。
捜査当局の情報筋がCNNに語ったところによると、ジミー・リー・ダイクス容疑者は当初からけんか腰だった。当局側は同容疑者と電話で話しながら解決策を探ったが、失敗に終わったという。
当局者によれば、地下壕に送り込んだカメラを通し、ダイクス容疑者と男児の様子は常に監視していた。立てこもりの間、当局は状況をほとんど公表しなかった。ただ容疑者との接触は続けていて男児は無事とみられること、容疑者が食料と薬品、おもちゃの差し入れを認めたことは明らかにしていた。
FBIは、ダイクス容疑者の精神状態が3日以降、急激に悪化したとする専門家の判断を受け、突入作戦に踏み切った。