「最強の狙撃手」ら2人を射撃場で射殺、元兵士逮捕 米
(CNN) 米テキサス州公安当局は4日までに、同州フォートワース郊外にあるロッジの射撃場で2日午後、米海軍特殊部隊「SEALs(シールズ)」の元隊員、クリス・カイル氏(38)ら2人が射殺されたと発表した。警察は2人とともに射撃場へ向かった元海兵隊員を殺人容疑で逮捕した。
カイル氏は、イラク戦争で150人以上の敵を射殺したとする体験を書いた著書「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」で知られる。2009年に退役した後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩む帰還兵らを支援する非営利組織(NPO)を設立していた。同時に殺害されたチャド・リトルフィールド氏(35)も従軍経験があり、帰還兵の支援に協力していた。
両氏は2日午後3時すぎ、エディー・レイ・ルース容疑者(25)とともにロッジに入った。午後5時ごろ、敷地内の射撃場で2人が倒れているのを施設の案内役が発見して通報。駆けつけた保安官助手らが死亡を確認した。銃撃現場の目撃者は見つかっていない。
ルース容疑者の姿が見えなかったため、当局は同容疑者が乗り込んだとみられる黒い小型トラックを手配した。この時点で同容疑者の親族から、本人が犯行を告白したとの通報があった。