オバマ大統領の一般教書演説、「非常に良かった」53% 世論調査
ワシントン(CNN) オバマ米大統領の一般教書演説は、視聴者の半数以上から「非常に良かった」と高い評価を受けたことが、CNNと世論調査機関ORCの調査で分かった。
調査は12日の演説を視聴した米国の成人393人を対象に実施した。統計上の誤差はプラスマイナス5%。
演説が「非常に良かった」とする意見は全体の53%を占め、「まあ良かった」が24%、「良くなかった」が22%だった。
CNNのキーティング・ホーランド世論調査担当ディレクターによると、演説の視聴者は与党民主党の支持者が44%、野党共和党の支持者が17%と民主党寄りで、もともと大統領に好意的な見方を示すことが予想されていた。ブッシュ前大統領の演説の際も、共和党寄りの聴衆が多い傾向があり、同じ理由で高評価を受けていたという。
オバマ大統領の1期目の一般教書演説で「非常に良かった」と評価した視聴者の割合は、2010年が48%、11年が52%だった。12年は大統領選の選挙期間に入っていたため、調査を実施しなかった。
大統領の政策によって米国が正しい方向へ進むと予想する人は全体の71%と、演説前に実施した調査から6ポイント上昇。間違った方向へ進むと答えた人は26%だった。銃規制強化が米国を正しい方向へ導くと考える人は70%で、演説前に比べ9ポイントのアップ。移民法改革を巡っては同様の回答が75%あまりと、演説前から12ポイント上昇した。
大統領は演説の中で、与野党が互いの党利党略を超えて歩み寄ることを強く求めたが、これによって超党派の協力が進むと答えた人は39%にとどまり、協力は進まないとの見方が53%を占めた。
2期目の就任演説との比較では、一般教書演説の方が良かったとの回答が58%。1時間余りの長さについては、81%が「ちょうど良かった」と答えた。