家族ら4人乗ったヨットが遭難か サンフランシスコ沖
(CNN) 米沿岸警備隊によると、24日午後、カリフォルニア州サンフランシスコ沖でヨットが故障したと通報があり、「船を離れる」との連絡を最後に通信が途絶えた。周辺海域で捜索が続いている。
ヨットは全長約8.8メートルで、夫婦と4歳の子ども、そのいとこの計4人が乗っていたとされる。午後3時すぎ、男性から沿岸警備隊に、浸水して電気系統に異常が出ているとの通報が入った。ヨットはこの時点で、サンフランシスコ南郊のピラー・ポイントから約105キロの位置を航行中だったとみられる。
無線通信は約1時間後に途絶えた。沿岸警備隊は25日、一般市民からの情報提供を呼び掛けた。4人は救命ボートに乗り込んだとも考えられるが、救命ボートの備えがなかった場合、救命胴衣を着けていても生存の可能性は大きく下がる。気象当局によると、当日のサンフランシスコ沖の水温は9.6度。海難事故では水温が10度を切ると死亡率が5倍になるといわれている。
該当する行方不明者の届出がないため、偽の通報だった可能性も指摘されているが、沿岸警備隊は遭難が事実だったとの前提で捜索を続ける方針だ。