米ボストン連続爆破テロ、容疑者を「洗脳」の人物存在か
(CNN) 米ボストン・マラソンの連続爆破テロ事件で、死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)のおじは25日までに、同容疑者はマサチューセッツ州ケンブリッジに居住するイスラム教徒の人物に洗脳され、聖戦主義者に変貌したとの見方を示した。
CNNに明らかにしたもので、この人物はアルメニア人系のイスラム教改宗者としているが、氏名は不明。米メリーランド州に居住するおじのルスラン・ツァルニ氏は、2009年にケンブリッジで容疑者との交友が始まった人物を捜査対象にすることも求めた。
タメルラン容疑者はロシアのチェチェン共和国の出身者とされ、アルメニアは同共和国に近い。
AP通信は同容疑者の家族の話として、この友人の存在を初めて伝え、通り名は「ミーシャ」としていた。容疑者のかつての義理の兄弟はCNNの取材に、タメルラン容疑者が一度、ミーシャの名を持つ人物を紹介したことがあると指摘。この友人は容疑者に影響を与えているとみられ、容疑者が打ち込んでいたボクシングは暴力的としてあきらめるよう促していたという。
タメルラン容疑者に対し地元住民らと接触せず、宗教の理解をより深めるよう教えていたとも証言。ただ、同容疑者を過激派に走らせるような言動などの場面は目撃していないと述べた。