ロシア、米機関にボストン爆破テロ容疑者の調査要請

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ジョハル・ツァルナエフ容疑者(左)と兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者

ジョハル・ツァルナエフ容疑者(左)と兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者

(CNN) 3人の死者が出た米ボストン爆破テロ事件の容疑者2人のうちの1人、銃撃戦で死亡した兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)について、ロシア当局が米連邦捜査局(FBI)と米中央情報局(CIA)に対し、調査要請を行っていたことが25日までに分かった。

ロシア当局がFBIに接触したのは2011年3月。FBIは要請に応えたが、6月には問題がないとして調査を打ち切った。

その後、同年9月にロシア当局は今度はCIAに対して要請を行った。米政府関係者によれば、このときにロシア側からの情報は、FBIにもたらされたものと「基本的に同じ」で、一種の「警告状」という形を取っていたという。

捜査関係者によれば、CIAはFBIが同容疑者を調べたことは承知しており、捜査結果についても受け入れられていたとみられる。

米情報当局者によれば、CIAは同容疑者をテロ関連のデータベースに登録するとともに「政府の関係部局」とともにその情報を共有するよう求めたという。

米当局はタメルラン容疑者がテロ事件を起こす兆候を見逃していたのではないかとの声が上がるなか、ロシア側からの当初の情報の量に注目が集まっている。

ロシア側からCIAにもたらされた情報を直接知る米高官はその少なさを指摘。「詳細な情報や実例、前後関係についても得られなかった」と述べた。そこでさらなる情報提供を求めたが、回答はなかったという。

関係者からは、あいまいな情報をもとに、FBIはできるだけの捜査をしたという見方が出ている。当局者の1人は「法的権限の範囲内であらゆる手を尽くしたと思う。要するに彼とテロを結びつけるものは何もなかった」と指摘した。

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