米同時テロ跡地のビルに尖塔設置、「復活のシンボル」に
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨークの2001年同時多発テロ跡地に建設されている超高層ビル「ワン・ワールド・トレードセンター」で2日、最上部に高さ約124メートルの尖塔を取り付ける工事が行われた。
星条旗をかぶせた尖塔は仮の台座に固定され、頭上高くそびえる姿を見上げた建設作業員から拍手と歓声が上がった。最終的な据え付け工事は後に行われる。
同ビルは、2001年9月11日の同時テロで崩壊した世界貿易センタービル跡地に建設され、完成時の高さは米建国の年を示す1776フィート(約541メートル)。西半球で最高の高さとなる。
建設責任者のスティーブン・プレート氏は「我々が復活を遂げたことを地域全体、そして世界に示すシンボルになる」と胸を張った。
当初の予定では尖塔部分は29日に取り付けられるはずだったが、悪天候のため到着が遅れた。尖塔は同ビルに設置されるテレビ放送設備用のアンテナを兼ねている。
5月2日は、2001年のテロの首謀者とされるオサマ・ビンラディン容疑者が死亡してから2年目に当たる。