ボストン爆破テロで死亡の容疑者、埋葬場所見つからず
(CNN) ボストンの爆破テロ事件で警察との銃撃戦の末に死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者について、遺体を引き取った葬儀業者が6日、埋葬場所探しが難航していることを明らかにした。
マサチューセッツ州ボストン郊外のウースターにある葬儀場の責任者、ピーター・ステファン氏によると、ツァルナエフ容疑者の遺体を埋葬させてくれる墓地は、同州内でも米国内のほかの場所でも、1つも見つからないかもしれないという。
これまでに受け入れを打診した墓地は、「そこに埋葬されている人の遺族や、区画の購入を検討している人の反発を恐れているのだと思う」とステファン氏は話す。
しかし「誰であろうと埋葬はしなければならない」と同氏は言い、できる限りの手を尽くそうとしていると語った。
葬儀場の周辺では、住民らがツァルナエフ容疑者を地元に埋葬することに反対して抗議活動を展開している。「そのくずをごみ捨て場に埋めろ」という横断幕も掲げられ、住民団体の代表は、ステファン氏が遺体を引き取ったのは「大きな間違いだった」と批判した。遺体を海外に移送させるため、寄付金も募っているという。
ツァルナエフ容疑者はイスラム教徒だったことから、火葬はできないという。両親はロシアに住んでいるが、ツァルナエフ容疑者は出生地であるキルギスタンのパスポートを持っており、遺体をロシアに移送することもできないと両親の弁護士は話している。