散弾銃発砲で訴追の男、「副大統領の助言に従った」 米
(CNN) 自分の敷地に入ってきた相手を追い払うために散弾銃を撃ったとして訴追されたワシントン州の男の罪状認否が17日、同州クラーク郡の裁判所で行われ、男は無罪を主張した。理由として、自分はバイデン米副大統領のアドバイスに従っただけだと訴えている。
ジェフリー・バートン被告(52)は、火器の発砲などを禁じた法律に違反した罪に問われている。この日の罪状認否では、数人のグループが自分の車を盗もうとしていると思い、脅して追い払うために散弾銃を撃ったと主張した。
バートン被告はCNN系列局KOINの取材に対し、「ジョー・バイデン(副大統領)に言われた通りのことをやった。外に出て、宙に向けて散弾銃を撃った」と話している。
米国では米コネティカット州の小学校で昨年12月に起きた銃乱射事件をきっかけに、銃規制をめぐる論議が高まっている。そうした中でバイデン副大統領は今年2月、インターネットの質疑応答で一般的なアドバイスとして、「自分の身を守りたければ、二連式の散弾銃を持つことだ」と発言していた。
バイデン副大統領はさらに、妻のジルさんにも「何か問題が起きたらバルコニーに出て、二連式の散弾銃を構え、家の外に向けて2発撃つように」と言い聞かせているとも付け加えた。
この発言は、大容量弾丸の銃や半自動小銃を持たなくても自衛のためには散弾銃で十分だと言いたかったのだと思われる。
KOINによると、事件当日、バートン被告の自宅近くで大勢の人が騒いでいたとの情報もあり、当局が事実関係を調べている。