全米で児童買春を一斉摘発 150人逮捕、少女105人保護
ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は29日、全米で実施した児童買春の一斉摘発であっせん業者ら150人を逮捕し、13~17歳の少女105人を保護したことを明らかにした。
FBI幹部の記者会見によると、一斉摘発は先週末の3日間、230の捜査チームが全米76都市で展開した。7回目を迎えた今回が過去最大規模で、28カ所を家宅捜索し、押収物は現金や薬物、車両、銃器など129件に上った。
インターネット上の買春情報サイトまで捜査範囲を広げた結果、あっせん業者と被害者の両方を特定できたケースがこれまでの摘発より3~4割増加したという。
また、プロフットボールの「スーパーボウル」や全米大学バスケットボールの「ファイナル4」など、大きなスポーツイベントの開催地周辺で買春が盛んに行われている実態も明らかになり、それぞれ複数の少女が保護された。
地域別にみると、カリフォルニア州のサンフランシスコ、オークランド周辺で17人が逮捕され、少女12人が保護された。最近財政破綻(はたん)したミシガン州デトロイトでは18人が逮捕、10人が保護された。一方、ニューヨーク市は逮捕、保護ともゼロ。ネバダ州ラスベガスはそれぞれ1人にとどまった。
同幹部が会見で語ったところによれば、少女たちの多くは家出していて家族からも行方不明の届出がなかった。心身の虐待や薬物中毒などの問題に直面しているケースが少なくないという。