米南部のアパートで乱射 6人死亡、立てこもりの容疑者射殺
(CNN) 米南部フロリダ州の警察によると、マイアミ近郊のアパートで26日夜から27日未明にかけ住民の43歳男が自室に放火した後、建物内外で計6人を射殺する事件が起きた。
ペドロ・バルガス容疑者は6人を射殺した後、アパートの1室に人質2人と共に立てこもったが、投降交渉の失敗を受けて突入した警察の特殊部隊との銃撃戦で射殺された。人質にけがはなかった。
容疑者の凶器は口径9ミリの短銃で、多数の実弾を用意していた。
詳しい犯行の動機は不明だが、事件現場となったハイアリア地区の警察当局者は、アパートの管理者2人ともめていた可能性があると述べた。犯罪歴や不審な行動歴もない容疑者は普段、物静かな男だったとの証言もある。
地元警察によると、バルガス容疑者は現地時間の26日午後6時半ごろ、最近借りた母親と住むアパート自室に可燃性液体を使って放火。煙の発生を受け部屋に駆け付けてきたアパート管理者2人に複数回発砲し、射殺した。
この後、自室のバルコニーで路上へ向けて10~20回無差別に発砲し、駐車場にいた男性を撃った。さらに3階に降り、部屋のドアを開けて、中にいた3人を射殺。その後もアパート内を走り回るなどして無差別乱射を続けた。アパート内に立てこもる前の警官隊との銃撃戦などは約3時間に及んだ。
容疑者による放火で消防隊が急行したが、銃撃戦の影響で消火作業が滞る影響もあったが、火災は容疑者の部屋から広がらなかった。アパートには約90世帯が入居していた。