天然ガスの爆発で住宅3棟損壊、8人負傷 米東部
(CNN) 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで29日、天然ガスの爆発で住宅3棟が損壊し、少なくとも8人が負傷して病院に運ばれた。
市や消防当局によると、改修工事が行われていた空き家住宅が倒壊し、両隣の家も巻き込まれて損壊した。病院に運ばれた8人のうち、1人は重度のやけどを負って重体となっている。隣家にいた生後2カ月の乳児とその両親など7人は軽傷だという。
目撃者はCNN系列局KYWに対し、大きな爆発音が聞こえ、ガス臭がしたと証言。「消防隊が火に包まれた赤ん坊を窓から投げ、消防士が受け止めていた」と語った。
周辺の数十棟に住む住民は避難し、市当局は全員の無事を確認したとしている。消防は念のために確認作業を続けた。
倒壊した住宅の改修工事は市の建設許可を得て行われていたといい、当局がガス漏れの原因を調べている。
フィラデルフィアでは先月も、ビルが隣接店舗の上に崩れ落ちて6人が死亡する事故が起き、クレーンを操作していた42歳の男が過失致死などの罪に問われている。