パキスタンでの無人機攻撃を停止へ 米国務長官
ワシントン(CNN) ケリー米国務長官は1日、米政府がパキスタン領内における無人機攻撃をまもなく停止する予定だと明らかにした。
ケリー長官はパキスタンのテレビ局の取材に対し、オバマ米大統領が無人機攻撃の停止に向けた「非常に現実的なスケジュール」を用意していると述べた。
米国務省が発表したインタビュー内容によれば、ケリー長官は「(停止は)近い時期になると思う」と答えた。「順調に進んでいると考えている。(無人機攻撃の)作戦は脅威の大半を取り除くことができれば終わると思うし、われわれは脅威の排除を続ける」
またケリー長官は、無人機攻撃の停止には「多くの要因」がからんでおり、米政府はパキスタン政府と協力してそれらに対処しているとも語った。
米国はオバマ政権の発足後、パキスタンの部族地域での無人機攻撃を強化。だが近年、パキスタン領内での無人機攻撃の回数は大きく減っている。パキスタンでは国際テロ組織アルカイダ系の勢力が弱まる中、米国はイエメンなど他の国々のアルカイダ系組織への対処へと軸足を移している。