米軍特殊部隊、アルカイダ急襲で出動待ち テロ情報受け
(CNN) 米国がテロ攻撃情報を入手したとしてアフリカや中東の大使館、領事館を一時閉鎖した問題で、オバマ政権高官は8日までに、このテロを画策する実行グループの身元を特定した場合、米軍特殊部隊がアルカイダの拠点急襲に踏み切る態勢に入っていることを明らかにした。
大使館などの閉鎖は今月4日に決められたが、5日時点で海外に展開する特殊部隊は急襲作戦実行のための待機態勢を数日間命じられていた。ヘーゲル米国防長官が指示したこの待機態勢が現段階でも維持されているのかは不明。
出動態勢を敷いていた特殊部隊の名称や拠点とする場所などは明らかにされていない。
一方で、中東イエメンの治安当局者によると、同国南東部マーレブ州で8日未明、無人機による攻撃が起き、アルカイダ系戦闘員6人が死亡した。同国での米国の無人機攻撃の回数は過去2週間で6回。7日の無人機攻撃での死者は6人ともされる。
この無人機攻撃と米特殊部隊の「臨戦態勢」の指示との関連性は不明。
大使館閉鎖などは、アルカイダ系工作員の間の通信内容傍受を受けて実施された。米政府はまた、海外の米権益施設などに重大な脅威を与える恐れがある信用出来る情報を得たとして米国民への渡航警告を世界規模で出していた。
複数の消息筋によると、米政府はアラビア半島が拠点の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の戦闘員らはテロ攻撃の実行の最終段階にあるとの情報を得ていた。この攻撃の標的の具体的な内容は明らかになっていない。