「債務不履行は容認せず」 米共和党下院議長
ワシントン(CNN) 米共和党のベイナー下院議長は党内の非公式会合で、米連邦債務上限の引き上げ問題を巡り、米国を債務不履行(デフォルト)に陥れるわけにはいかないと語った。共和党下院議員が明らかにした。
同議員によれば、ベイナー議長は2日の会合で、民主党の票を頼りに債務上限引き上げの法案を通過させる意向を示したとされる。債務上限引き上げの法案を巡っては、共和党議員の間でも意見が分かれている。下院議長の側近は、「ベイナー議長は以前から、米国がデフォルトに陥ることはないと述べており、(今回の発言に)ニュース性はない」と指摘した。
それでも今回の発言については民主党議員からも、「事態打開の始まりになるかもしれない」(チャールズ・シュマー上院議員)と歓迎する声が出ている。
米議会が債務上限引き上げで合意しない限り、米政府はあと2週間で約16兆7000億ドルの債務上限に達する見通しだ。