9歳少年が航空券なしで飛行機に、保安検査機能せず 米
(CNN) 米国で9歳の少年が1人でミネソタ州の空港からネバダ州ラスベガス行きの国内便に搭乗してしまう騒ぎがあった。航空券は持っていなかったとみられ、米運輸安全局(TSA)は少年がどうやって保安検査をくぐり抜けて搭乗できたのかを調べている。
ミネソタ州のミネアポリス・セントポール国際空港広報などの話では、少年は3日、同空港を出発してネバダ州ラスベガスへ向かうデルタ航空1651便に1人で搭乗しているのが見つかった。機内で乗員が少年の様子を不審に思って当局に通報し、ネバダ州の児童保護当局が保護したという。
CNN系列局KAREの報道によれば、防犯カメラの映像などから、少年は搭乗券を持たないまま、空港でかなりの時間待った後に同機に搭乗していたことが判明した。
KAREが空港関係者の話として伝えたところでは、少年はその前日から空港にいたといい、ターンテーブルから荷物を降ろして空港内の飲食店に持ち込み、トイレに行く間荷物を見ていてほしいと店員に頼んで立ち去ったまま、戻って来なかったという。
デルタ航空には5~14歳の子どもが保護者の同伴なしで搭乗できる制度があるが、その場合は搭乗する時点から係員が付き添って面倒を見る仕組みになっている。
空港の広報は、「子どもが搭乗するまで誰もその行動に気付かないというのは明らかに懸念すべき事態だ」と指摘する。デルタ航空は、今回の出来事を深刻に受け止め、当局に協力しているとコメントした。