「朝鮮戦争は終わっていない」 北朝鮮から解放の米男性
(CNN) 北朝鮮にとって朝鮮戦争はまだ終わっていなかった――。10月に訪れた北朝鮮で拘束され、先週解放されたばかりの米退役軍人メリル・ニューマンさん(85)が声明を発表し、自身の拘束理由などを振り返った。
ニューマンさんは声明の中で、拘束中はニュースを見聞きすることが全くできず、帰国してから大量の報道を知ったと述べた。
「テレビや新聞では私が拘束された理由についてさまざまな臆測が飛び交ったようだが、自分でもよく考えてみた。その結果、北朝鮮政権にとって朝鮮戦争はまだ終わっていないということや、朝鮮戦争についての外国人の発言はたとえ悪気がなくても大きなトラブルを招きかねないことを理解していなかったせいだ、との結論に達した」としている。
拘束のきっかけになった出来事としては、北朝鮮側のガイドに朝鮮戦争時代の兵士でまだ生きている人はいるかと尋ね、できれば会ってみたいと話したことを挙げる。「単なる好奇心だったが、悪意があると誤解されてしまったようだ」「北朝鮮の人々は現在も朝鮮戦争について、私が考えていたよりはるかに大きな怒りを感じていることが分かった。今思えば配慮が足りなかった」と述べている。