米航空機の着陸空港ミス、誘導灯視認などの思い込みが原因
ワシントン(CNN) 米中部ミズーリ州内でサウスウエスト航空機が今月12日、空港を間違えて着陸した問題で、米国家運輸安全委員会(NTSB)は18日までに、目指す空港の位置は航行装置に正確に入力されていたものの、操縦士が別の空港の誘導灯や滑走路灯を目撃して誤認したのが原因だったと発表した。
思い込みを疑わず、矛盾する情報の確認を避けた末のミスだったと結論付けた。
4013便の操縦士は飛行1万6000時間のベテランだったが、本来の目的地である同州ブランソン空港への着陸経験はなかった。副操縦士は以前、日中の時間帯に同空港への着陸が1回あった。2人は原因調査が終わるまで、職務から外されている。
乗客124人を乗せた同機はシカゴのミッドウェー国際空港からブランソン空港へ向かっていたものの、約11キロ離れ同一の航路上に位置するクラーク・ダウンタウン空港に着陸していた。
2人はNTSBの調査に対し、同空港の鮮明な滑走路灯などを目撃し、ブランソン空港と思い込んだと説明。有視界飛行で進入し、着陸するまで、空港が間違っていたことに気付かなかったという。
滑走路が短かったため激しいブレーキ動作を強いられていた。着陸後、管制塔に空港を間違えたことを報告していた。
NTSBは同機の飛行記録装置や操縦室の音声記録装置のデータを解析して原因を調査。音声記録装置ではブランソン空港の管制官が同機に対し空港から約24キロの空域を飛行中と連絡していたことが確認された。
操縦士は空港を視認したと報告、同空港の管制官は有視界飛行での進入を許し、14番滑走路への着陸を許可していたという。