乱気流で負傷者、機長が非常事態宣言 米ユナイテッド便
(CNN) ユナイテッド航空の米国内便が17日、激しい乱気流に巻き込まれ、乗員3人と乗客多数が負傷した。同航空の広報が明らかにした。
事故が起きたのは、コロラド州デンバーからモンタナ州ビリングズに向かっていたユナイテッド航空1676便。下降中に乱気流に遭遇したという。
米連邦航空局(FAA)によると、この事故で客室乗務員1人が緊急治療を要するけがを負い、機長が非常事態を宣言した。同機はビリングズの空港に無事着陸した。
同機には乗客114人と乗員5人が乗っていた。乗客の男性はCNN系列局のKTVQに対し、「あちこちで悲鳴や叫び声が上がった」と話し、女性1人が天井にたたき付けられて、衝撃で天井にひびが入ったと証言。突然の乱気流は乗員にも予想外だったらしく、「(乗員は)パニックに近い状態だった」「あまりに急な事態だったために自分たちで状況を判断しようとしている様子で、説明は何もなかった」と語った。
同航空の広報は、「負傷した乗務員と乗客の支援を最優先する。事態発生の経緯については当社の安全対策チームが検証する」と話している。
ユナイテッド航空では先月も、米ニュージャージー州から北京に向かっていた国際便が乱気流に巻き込まれ、客室乗務員5人が負傷していた。