93歳女性、警官に撃たれて死亡 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州で93歳の女性が銃を構えていたとして自宅で警官に撃たれて死亡する事件があり、州当局は警官が発砲した経緯について調査に乗り出した。
死亡したのは同州南部ハーンに住むパーリー・ゴールデンさん(93)。検察によると、6日に女性が銃を振りかざしているとの通報があり、警察が駆けつけた。
警官は少なくとも3度にわたり、銃を降ろすよう促したとされる。しかし女性が従わなかったために発砲した。
警官が撃った3発のうち、少なくとも2発が女性に命中。女性は搬送先の病院で死亡した。
ハーン警察は調査結果が出るまでの間、女性を撃ったスティーブン・ステム警察官を休職させた。同警察官の処分については、10日のハーン市議会でも審議を予定している。
CNN系列局KBTXの取材によると、死亡したゴールデンさんは「ミス・サリー」と呼ばれて親しまれていたという。住民は「たとえ銃を持っていたとしても、相手は90代の女性だ。威嚇射撃で銃を捨てさせることもできたはずだ」と憤慨している。
検察によると、今回の事件はいずれ、警察官が絡む事件を扱う大陪審で審理される見通し。「若い警官が93歳の女性を撃ったことには私も心を痛めている。しかしまだ全容は明らかになっていない」と検察官は話している。