第2次大戦のナバホ族暗号兵、「最後の1人」が死去 米
(CNN) 第2次世界大戦中に米先住民の言語を使った暗号を開発、米軍の暗号通信に従事した「コードトーカー」だったチェスター・ネズ氏が4日、死去した。93歳だった。
ネズ氏は米海兵隊が1942年に初めて暗号開発を目的に採用した29人のナバホ族の最後の生き残りだった。
暗号用の言語としてナバホ語が選ばれたのは、構文や発音がナバホ族以外の人間にはほぼ習得不可能で、文字がなかったからだ。終戦時にはナバホ族のコードトーカーの数は300人を超えていた。
「暗号を開発する際、われわれは日常的なナバホの言葉を使うように気をつけた。その方が覚えやすいからだ」と、ネズ氏は2011年にCNNに語っている。
ネズ氏は第2次大戦のガダルカナル島やグアム島、ペリリュー島での戦いに派遣され、暗号通信を担当した。