警官の黒人射殺事件後、銃購入が急増 現場の米ミズーリ州
ニューヨーク(CNNMoney) 米中部ミズーリ州セントルイス市近くで今月初旬に起きた警官によるアフリカ系(黒人)米国人男性の射殺事件に関連し、同市内外の銃器店で銃や弾薬の販売が急増していることが16日までにわかった。
事件は9日、セントルイス市近郊のファーガソンで起き、武器を持たなかった18歳男性が撃ち殺されていた。事件の詳細については不明な部分も多いが、ファーガソンでは射殺に反発する住民らの抗議行動や警官隊との衝突が続く不穏な情勢となっている。
この中で、セントルイス市近郊のブリッジトンにある銃器店の持ち主は事件発生後、銃の売り上げは最大で1日50丁に達していると報告。通常の5倍程度にもなるという。
顧客は、散弾銃や自動小銃、隠匿用の短銃、半自動式短銃など全ての種類の銃を購入しており、弾薬も大量に売れているという。この持ち主は、脅えている表情の客の来店が目立ち、家を守るのに必要と銃を買っていくという。
ファーガソンでは事件後、暴動も発生、コンビニ店が焼き打ちされる被害も出た。
セントルイス市内にある別の銃器店の売り上げは約50%増となった。同店の共同経営者によると、以前には顔を見せなかった客層が特に目立つという。「自分の身を守るための個人的な責任を取ろうとしている」と銃購入の背景を説明している。