ブルックリン橋の星条旗すり替え、独芸術家が名乗り出る
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク・ブルックリン橋の星条旗が先月下旬、白い旗にすり替えられたのは、ドイツ人アーティスト2人組による芸術活動だったことを、本人たちが明らかにした。
米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が12日午後に伝えたところによると、2人は公共空間でのパフォーマンスを記録した映像作品などで知られるマティアス・ヴェルムカ、ミーシャ・ラインカウフの両氏。「白い星条旗」という名のプロジェクトだったと説明し、すり替えた旗を撮影したとみられる映像を公開した。
捜査当局は2人の声明を真剣に受け止める構えだが、強制帰国などの措置を検討するかどうかは不明。両氏は当局の調べに協力すると表明している。
声明によると、星条旗は決まりに従って丁寧に扱い、返却の用意を進めているという。「白い星条旗は真っ白なカンバスと同様、さまざまな解釈ができる」と、両氏は主張する。
プロジェクトには、ドイツから米国へ渡ってブルックリン橋を設計した建築家、ジョン・ローブリング氏への敬意も込められていたという。すり替えが発覚した7月22日は、同氏の命日だった。
旗は未明にすり替えられたとみられ、ニューヨーク市警(NYPD)が市民からの情報提供を呼び掛けていた。