オバマ米大統領、シリアでの偵察飛行を承認 空爆の準備か
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は25日、米軍によるシリア上空での偵察飛行を承認した。米当局者が同日、CNNに語った。
イラクとシリアで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」への掃討作戦として、シリアで空爆を実施するための準備段階とみられる。偵察機はすぐにでも送り込まれる可能性があるという。
これに先立ち、米国防総省のカービー報道官は同日、CNNとのインタビューで、空爆に踏み切る場合は通常、事前に地上の状況をできるだけ詳しく把握することが望ましいと述べていた。
米軍は今月、イラクでISの拠点に対する空爆を開始。複数の米当局者が先週CNNに語ったところによると、シリア側についてもISの幹部や部隊の所在地などの情報収集を進めてきた。
デンプシー米統合参謀本部議長は先週、イラクだけでなくシリアでも作戦を展開する必要があると主張していた。
専門家によると、米軍の偵察機はISの訓練施設や野営地、司令部の特定を目指すとみられる。