ビル・ゲイツ氏、銃規制強化支援へ100万ドル寄付
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏夫妻が、銃規制を推進する団体に100万ドル(約1億円)を寄付していたことが、同団体がワシントン州に提出した申告書で明らかになった。
ゲイツ氏は現在、妻と共に設立した慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の活動に専念している。
銃規制推進団体にはゲイツ氏のほか、マイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏が50万ドル、最高経営責任者(CEO)を退いたばかりのスティーブ・バルマー氏が25万ドル、バルマー氏の妻が33万ドルを寄付した。
同団体にはこうしたIT業界の億万長者から相当額の寄付が集まっており、これまでの寄付総額は580万ドル(約6億円)に上る。
同団体は、今年11月にワシントン州で採決が予定されている銃規制強化法案を後押ししている。法案は、州内で銃を購入する際の身元チェックを義務付ける内容。これに対し、銃を持つ権利の保護を訴える団体も110万ドル(約1.1億円)の寄付を集めて独自の法案を用意し、身元チェック法案の阻止を目指す。
ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団はこれまで、子どものための予防接種や途上国の貧困対策、進学支援など、比較的論議の少ない分野に年間数十億ドルの資金を投じてきた。
ゲイツ氏自身は政治的には中立姿勢で、米民主、共和両党の関連団体に毎年それぞれ1万5000ドルずつ寄付している。