9歳少女の銃訓練で事故、インストラクター死亡 米
(CNN) 米アリゾナ州の射撃場で、サブマシンガンの射撃訓練をしていた9歳の少女の手元が反動でそれ、インストラクターが銃弾に当たって死亡する事故があった。
死亡したのはインストラクターのチャールズ・バッカさん(39)。頭部に銃弾が命中し、病院に運ばれたが25日夜に死亡した。
警察によると、訓練にはイスラエル製のサブマシンガン「ウジ」が使われていた。ウジは子どもに使わせるには威力が大きすぎると指摘する専門家もいる。
当局が26日に公開した携帯カメラの映像によれば、バッカさんは少女の左側に立って銃の持ち方を教えたり姿勢を直したりして1発撃たせ、さらに銃身や姿勢を調整。少女が続けて数発撃った後に反動で制御できなくなり、銃身が跳ね返って左側にそれた。
アリゾナ州モハベ郡保安官事務所によると、少女には両親が付き添っていた。同射撃場では8~17歳の未成年でも保護者が付き添っていれば射撃を認めている。
当局は27日までに捜査を終え、事件性はないと判断した。事故は労災として処理され、州の労働安全衛生局が調査を進めているという。
米国では2008年にもマサチューセッツ州で8歳の少年が誤ってウジで自分を撃って死亡する事故が起きている。