事件の銃声を録音か、FBIが捜査 米黒人少年射殺
(CNN) 米ミズーリ州ファーガソンで黒人のマイケル・ブラウンさん(18)が白人警官に射殺された事件で、現場近くにいた男性が偶然録音した銃声とされる音声が注目を集めている。この男性は26日までに、米連邦捜査局(FBI)の聴取を受けたという。
男性の弁護士によると、事件が起きた今月9日、男性は現場近くの自宅で、インターネット電話サービスを通した友人との会話を録音していた。
弁護士は先週末に共通の知人を通して録音の存在を知り、男性の同意を得てFBIに連絡を取った。
音声を分析した専門家らによると、会話の背景に少なくとも10発の銃声が入っていたが、前半の6発と後半の4発の間に空白の瞬間がある。同弁護士は「銃が何回撃たれたかでなく、どのように撃たれたかが重要だ」と語り、この空白が事件のカギとなる可能性を指摘した。
事件当時ブラウンさんと一緒にいた男性の話によると、ブラウンさんは逃走中に背中を撃たれ、振り返って両手を挙げたが警官は銃撃を続けたとされる。
一方、警官の友人を名乗る女性が先週語ったところによれば、ブラウンさんが警官に向かって全速力で突進したため、警官は発砲で応じたという。当局の検視では、銃弾はすべてブラウンさんの前方から撃ち込まれたとの結果が出ている。