エボラ対策の支援強化へ、兵士増派 米国
オバマ大統領はまた、議会に対してエボラ対応のための追加拠出を承認するよう要請。この日開かれた米上下両院の合同公聴会では、リベリアでエボラに感染し、米国で治療を受けて完治したケント・ブラントリー医師が証言に立って「直ちに行動を」と呼びかけた。
この中でブラントリー医師が紹介した「フランシス」という男性患者は、エボラを発症した近所の人を病院に運ぶためにタクシーに乗せる手伝いをして自身も感染し、死亡したという。
「もし誰かがそばにいて、ちょっとした助言と必要な装備を提供できていたら、家族は父親を失わずに済んだ」とブラントリー医師。世界がもっと早く対応していれば、この患者を救うことができたかもしれないと振り返る。
国連安全保障理事会は、エボラ対応を加速させるために緊急会合を開く。
WHOは16日、中国がエボラウイルスの検査を支援するため、シエラレオネに疫学者など59人で構成する専門家チームを派遣すると発表した。同チームは先に現地入りした中国の医療従事者115人に合流する。