米制服組トップ、イラク地上戦に米部隊を「展開可能」
ワシントン(CNN) 米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は16日、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦闘任務のために、イラクに派遣した米軍部隊を展開させる可能性に言及した。
デンプシー議長は上院軍事委員会の公聴会で、イラク軍の助言や支援を行っている米軍部隊を戦闘のために配備することも可能だと証言。「ISISに対する特定の攻撃で我々の顧問団がイラク軍に同行すべき状況に至った場合、オバマ大統領にそう進言する」と述べた。
デンプシー議長の発言は、米軍は地上戦には関与しないと言明したオバマ大統領の立場と矛盾する。
公聴会でデンプシー議長の隣に座っていたヘーゲル国防長官は、オバマ大統領の立場を強調した。
アーネスト大統領報道官は記者団に対し、イラクに派遣している米兵約1600人は顧問団としての任務をこなし、作戦拠点やバグダッドの米大使館などに配備されていると説明。「イラクでもシリアでも、地上部隊を戦闘任務に配備することはない」と強調している。