米作家グリシャム氏、児童ポルノ巡る発言で謝罪
(CNN) 「法律事務所」「ペリカン白書」などで知られる米人気作家ジョン・グリシャム氏は17日までに、児童ポルノや性犯罪者についての自らの発言を謝罪した。
英テレグラフ紙のインタビューでグリシャム氏は、インターネット上の児童ポルノを見るという行為は必ずしも重罪とは言えないとの考えを示した。
米国ではさまざまな罪で実刑判決を受ける人が増えているという話題のなかで、グリシャム氏はこう述べた。
「60歳くらいの白人男性で、他人を傷つけたことは一度もなく、子供に触れたことさえない人々が投獄されている。ある夜、インターネットにアクセスしてネットサーフィンを始める。酒を飲みすぎていたか何かで間違ったボタンを押してしまい、そのまま進んで児童ポルノに行き当たる。何らかの罰には値するにしても、禁錮10年はどうなのか」
実際にグリシャム氏の法科大学院時代の友人には、泥酔した状態で売春希望の「16歳の少女」のページからデータをダウンロードして逮捕され、3年間服役した人がいるという。グリシャム氏によれば、このサイトは性犯罪者を捕らえるためのおとり捜査に使われていた。
だがこうした発言にファンは猛反発。グリシャム氏はその後、謝罪声明を出すはめになった。
「利益や快楽のために子供を傷つけたり、ネットやその他の方法で児童ポルノに何らかの形で関与した人は、法の定める範囲で最大限、罰を受けるべきだ」とグリシャム氏は述べた。
「性犯罪、特に子供への性的いたずらで有罪になった人への同情を示すつもりはなかった。こういった犯罪は卑劣というしかない。こうした発言をしたことを後悔するとともに、皆さんにおわびする」