州政府の強制隔離を連邦政府が懸念 「人権侵害」の声も エボラ出血熱
知事のこの発言についてヒコックスさんは、「知事は医師ではなく、私のことを見てもいない。私に症状など出ていない」と反発している。
ヒコックスさんの弁護士は26日、裁判所に審理の開始を申し立てる意向を明らかにした。
米政権高官が同日CNNに語ったところでは、西アフリカからの帰国者の強制隔離を命じたクリスティー知事とニューヨーク州のクオモ知事に対し、政府は「科学的根拠のない政策は、意図せぬ結果として西アフリカでのエボラとの戦いに影響を及ぼしかねない」と懸念を伝えたという。
これに対してクリスティー知事の広報は、隔離措置についてホワイトハウスから知事に連絡はなかったとしている。
一方、ニューヨーク州のクオモ知事は26日夜に発表した声明で、患者と接触して帰国した人には「21日間の自宅待機を求める」と述べ、大幅に態度を軟化させた。この期間中に雇用主から給与が支払われない場合は政府が負担するとも表明した。