銃口向けた少年を射殺 「一連の事件とは違う」と市長 米ミズーリ州
(CNN) 米ミズーリ州バークリーで23日深夜、窃盗の通報で駆け付けた警官が10代の少年を撃って死亡させる事件が起きた。8月に別の少年が警官に射殺されたファーガソンの現場からはわずか3キロの距離。いずれも銃を撃ったのは白人警官、射殺されたのは黒人少年だった。
ファーガソンの事件では警察に対する抗議デモや暴動が全米に広がり、今回も事件直後から警察に抗議する住民らが詰めかけている。
セントルイス郡警察によると、バークリー警察の警官(34)は窃盗事件の通報を受けて出動し、23日午後11時15分ごろガソリンスタンドの駐車場に到着。パトカーを降りてその場にいた2人の男性に話しかけたところ、このうちの1人が警官に銃口を向けた。
後ずさりした警官はバランスを崩して倒れながら銃弾を3発撃ち、このうちの少なくとも1発が銃口を向けていた男性に命中した。男性の方は発砲しなかったとみられる。現場からは銃弾が装填(そうてん)された短銃が回収された。
もう1人の男性は現場から逃走し、警察が事情を聴くために行方を追っている。通報のあった窃盗事件とこの2人との関係は分かっていない。警官は調査が終わるまで休職扱いとなった。