米軍次世代ステルス爆撃機、年内に軍需大手指名へ
アトランタ(CNN) 米国防総省が1970年代以来、約30年ぶりとなる次世代ステルス爆撃機の開発を目指している。空軍は年内に軍需大手の中から指名業者を選定し、2020年半ばまでに運用を開始する計画だ。
次世代長距離爆撃機「LARS―B」の開発は、現行のステルス爆撃機「B2」を開発したノースロップ・グラマンや、航空大手ボーイングとロッキード・マーティンの合弁などが契約受注を狙う。
元空軍幹部のデービット・デプテュラ氏は次世代機について、単純な「爆撃機」に分類できるようなものではないと指摘。自己修復などの機能を備え、戦闘機同士で情報を共有しながら幅広い任務をこなすものになると予想する。
国防当局者は、国家の安全や核抑止力を守るうえで新型の長距離爆撃機開発は不可欠だと強調してきた。デプテュラ氏も「中国やイラン、ロシアは我が国の基地や空母を攻撃するために、最新鋭の対空システムや長距離戦闘機を開発している」と話す。
具体的な性能について当局者は口をつぐんでいるが、通常兵器と核兵器を搭載できるステルス機になるとの見方が有力で、有人でも無人でも航行できる性能を備える可能性もある。