イラク戦争開戦から12年 米首都で反戦デモ
ワシントン(CNN) イラク戦争の開戦から12年を迎えた21日、米首都ワシントンではデモ隊がホワイトハウス前に棺(ひつぎ)の模型を置くなどして反戦を訴えた。
デモ隊はホワイトハウス前での集会の後、連邦議事堂へ向かって行進。議事堂近くの議員会館や民間軍事企業の事務所にも棺を置いて回った。
集会の演説者らは、米軍によるアフガニスタンやイラクでの軍事行動やパキスタン、イエメン、ソマリアでの無人機攻撃、ロシア、ウクライナ、東欧における「挑発行為」に懸念を表明。さらにイランとの戦争が始まる恐れもあると訴えた。
米国はイランの核開発を阻止するため、武力行使の選択肢を排除しないとの立場を示している。
デモ主催者の1人、シンディ・シーハンさんはCNNとのインタビューで、オバマ米大統領は米国の戦争の足跡をブッシュ前大統領時代よりさらに拡大させていると非難した。シーハンさんの息子は2004年にイラクで戦死した。
デモは平和的に行われ、逮捕者は出なかった。