都市別貧富の格差、アトランタが19倍と最大 全米調査
ニューヨーク(CNNMoney) 米シンクタンク「ブルッキングス研究所」は19日までに、米主要都市における貧富の差に関する比較調査を実施し、南部ジョージア州アトランタ市での格差が最大だったと報告した。
国勢調査結果を基に、各都市の上位5%の富裕層と貧困層の最低レベルにある20%の世帯の総収入を比べて作成。この結果、アトランタ市では2013年、富裕層は貧困層の19.2倍稼いでいることが判明した。全米平均では9.3倍、大都市に限っては11.6倍の比率だった。
貧富の差は大都市で大きく、サンフランシスコでは17.1倍、ボストン15倍、マイアミ14.8倍などだった。
一方、差が最も少なかったのはバージニアビーチの6.2倍。コロラドスプリングスの7.3倍、アリゾナ州メサが7.5倍、オクラホマシティーが7.8倍などだった。
都市部住民での収入の差は深刻な不況に襲われた07年以前は現在ほどではなかった。今回の調査結果は、景気回復の過程で恩恵を被るのは貧困層より富裕層であることを裏付ける新たな材料ともなった。