HP元CEOが米大統領選に出馬表明 批判サイトも登場
ニューヨーク(CNNMoney) 米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の最高経営責任者(CEO)だったカーリー・フィオリーナ氏が4日、米大統領選に共和党から立候補すると表明した。ところが同氏の氏名をドメイン名とするウェブサイト「CarlyFiorina.org」には、同氏がHPで従業員3万人を解雇したと非難する声明が掲載された。
フィオリーナ氏は1999年から2005年までHPのCEOを務めた。問題のウェブサイトには、HPで同氏が削減したとされる人員数を示す悲しい顔の顔文字が並んでいる。同氏に対しては、大量の雇用を米国外に流出させたという批判も根強く、2010年に出馬した米上院議員選はそれが一因となって落選した。
ただし「CarlyFiorina.org」のサイトはハッキングされたわけではなく、批判掲載は現代の政治家にありがちな不手際が原因だった。
フィオリーナ氏の公式サイトのURLは「CarlyFiorina.com」。しかし陣営は、「.org」を使ったドメイン名の方は登録していなかった。
このためグーグルなどのネット検索でフィオリーナ氏の公式サイトを探そうとしたユーザーの多くが、フィオリーナ氏批判サイトに行き着くことになった。
陣営にコメントを求めたが返事はなかった。