バイデン米副大統領、イラク軍を称賛 国防長官の批判発言後
また別の米当局者は、ラマディで軍部隊の戦意が欠けていたのには理由があると指摘。兵士らは報酬の支払いが滞り、家族にも面会できないといった不満や、司令官への不信感を抱えていたと説明した。
同当局者によると、米国では最近、イラク軍内部の指導力不足に対する懸念が強まっているという。ラマディのような戦闘で部隊をまとめるにはリーダーの指導力が不可欠だと、同当局者は強調する。
イラクでISISが攻勢を強めるなか、米軍が同国に戦闘部隊を再投入するべきだという声も上がっているが、ホワイトハウスは一貫してその可能性を否定してきた。オバマ米大統領は先週、米誌アトランティックとのインタビューで、「イラクの人々が自国の安全保障のために戦おうとしないからといって、我々が代わりに戦うことはできない」と述べた。
米当局者らによると、ラマディ奪還のためにはイラク軍に加え、地元のスンニ派部族戦闘員に重点的に武器や訓練を与える必要があるとの見方が強まっている。