米自治体の不法移民「聖域」政策、女性殺害で論議に

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移民問題に新たな火種か

(CNN) 米国で、移民の扱いをめぐる連邦政府と自治体の政策の違いが論議を呼んでいる。このほど米サンフランシスコで女性が銃で撃たれて死亡する事件があり、強制送還歴のある不法移民の男が殺人容疑で逮捕されたのがきっかけだ。

被害者のケイト・スタインリさんは1日、市内を歩いていたところを銃で撃たれ、病院に運ばれる途中で死亡した。この事件に関連してフアン・フランシスコ・ロペスサンチェス容疑者が殺人の疑いで逮捕された。

その後の調べでロペスサンチェス容疑者は、過去に何度もメキシコに強制送還されたことのある不法移民だったことが判明。同容疑者は、地面に落ちていたTシャツを拾ったところ、中に包んであった銃が暴発したと主張し、故意を否定している。

サンフランシスコ当局は今年4月にも、麻薬犯罪にかかわった疑いで同容疑者を一時拘束したものの、拘束を求める連邦政府の要請を退けて同容疑者を釈放していた。

釈放の根拠となったのが、同市で1989年に制定されたサンクチュアリ(聖域)法だった。同法では市職員が連邦政府の不法移民取り締まりに協力することを原則として禁じている。

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