失言騒動のトランプ氏、ミスUSA大会を欠席
ルイジアナ州バトンルージュ(CNN) 米次期大統領選の共和党候補指名争いに名乗りを上げている富豪のドナルド・トランプ氏がメキシコ移民を侮辱したとして反発を招いている問題で、同氏は、自身が出資する「ミスUSA」への出席を見送る方針を明らかにした。
「ミス・ユニバース」の米国代表を決めるミスUSAの大会は12日、ルイジアナ州バトンルージュで開催された。
トランプ氏は11日夜、ツイッター上で出席見送りを発表し、「(アリゾナ州)フェニックスで遊説中だから」と説明した。
トランプ氏はフェニックスで11日、数千人規模の集会を開いている。ただトランプ陣営の報道官はCNNに、12日は公式行事がなく、ニューヨークへ戻る予定だと語った。同氏の専用機が12日午前0時すぎ、フェニックスからニューヨークに到着したことを示す追跡データもあるが、本人が搭乗していたかどうかは確認されていない。
トランプ氏は出馬表明演説でメキシコ移民の一部を「婦女暴行犯」「麻薬密売人」などと呼び、激しい批判を招いた。米メディア大手NBCユニバーサルは同氏との共同事業である「ミス・ユニバース」やミスUSAのテレビ放映を打ち切ると発表。トランプ氏は6月30日の声明で、ミスUSAには出席すると強調していた。
主催者側によると、同氏はこれまでも何度かミス・ユニバースやミスUSAの大会を欠席したことがある。