トランプ氏、出馬批判の新聞に報復 取材認めず
(CNN) 来年の米大統領選の共和党指名候補に立候補した実業家ドナルド・トランプ氏の選対陣営は25日までに、アイオワ州で予定する選挙集会などでの取材を地元の最大紙「デモイン・レジスター」に認めないとの方針を発表した。
トランプ氏の選対幹部は、同紙がトランプ氏に対し大統領選から撤退するよう呼び掛けた社説を掲載したことへの報復措置と述べた。社説は「偉ぶった余興に中止を」と題され、トランプ氏を「無能なうそつき」などともこき下ろしていた。
トランプ氏陣営は25日の選挙集会などの取材に必要な記者証の発給を同紙記者には拒否したという。デモイン・レジスター紙の編集幹部は、トランプ氏側が取材拒否を撤回するよう望むとの声明を発表した。
アイオワ州は大統領選で、全米で最初に予備選や党員集会がある重要州となっている。
一方、NBA(米プロバスケットボール協会)の元スター選手であるデニス・ロッドマン氏は24日、大統領選ではトランプ氏を支持すると発表した。ツイッターにトランプ氏は長年の間、偉大な友人だったとし、「もう別の政治家は不必要。来年はトランプ氏のようなビジネスマンが必要」と書き込んだ。
トランプ氏はこの激励を受け「ありがとう。米国を再び偉大な国家にする時機が来た」とツイッターで応じた。
ロッドマン氏は2013年、米NBCテレビのトランプ氏のショーでリアリティー番組に初登場。ロッドマン氏は同年、北朝鮮を訪れ、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と会談したが、トランプ氏はこの訪朝を称賛し、ロッドマン氏を才気がある人物などとたたえていた。