強姦未遂の男、抵抗され死亡 別の連続殺人にも関与か
(CNN) 米ウエストバージニア州チャールストンで先ごろ、女性に銃を突き付けて強姦しようとした男が被害者に抵抗されて銃で撃たれ、死亡する事件があった。警察は、ラスベガスなどで起きた連続殺人事件にも男が関与した可能性があるとみて捜査している。
チャールストンの警察によると、男はインターネットを通じて出会った売春婦の女性の胸に銃を突き付けて強姦しようとしたが、激しい抵抗に遭って銃を持つ手がそれた。その隙に女性が銃をつかんでやみくもに発砲。男は銃弾に当たって死亡した。
警察は正当防衛だったと認めて女性の訴追はせず、被疑者死亡でこの事件の捜査を打ち切った。女性は椎骨(ついこつ)骨折などのけがをしている。
死亡したのはニール・フォールズ容疑者(45)。警察は、イリノイ、ネバダ、オレゴンの各州で起きた売春婦を狙った連続殺人などの事件にも同容疑者がかかわった疑いがあるとみて調べている。
フォールズ容疑者の車からは、手錠や刃物、防弾チョッキ、漂白剤の容器や大量のゴミ袋などが見つかったほか、約10人の女性の氏名や年齢、電話番号のリストを持っていたことも分かった。これらの女性はいずれもウエストバージニア州で働く売春婦で、フォールズ容疑者と実際に接触したことはない。
同容疑者がネバダ州ラスベガスに住んでいた2005年には、同地で売春婦の女性4人が相次いで行方不明になる事件が発生し、後にイリノイ州で切断された遺体が見つかっている。両州の警察は、チャールストン警察と連携して捜査していることを確認した。
さらに、同容疑者は過去に住んでいたオレゴン州でも何度もトラブルを起こしていたとされ、オレゴン州の警察も、殺人担当刑事がウエストバージニア州当局に協力して捜査を進めていることを明らかにした。