機密情報の送受信は「していない」 クリントン氏が言明
(CNN) 米大統領選に出馬を表明している民主党のヒラリー・クリントン前国務長官は27日までに、国務長官だった当時に私用メールを使っていた問題について、機密メールの送受信に私用メールを使ったことはないと強調した。
クリントン氏はアイオワ州ウィンターセットで記者団に対し、「その時点で機密指定されていた情報を送信したことも受信したこともない」と言明した。
これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは23日、クリントン氏の機密指定メールの扱いに不手際があった可能性があるとして、情報機関担当の監察官と国務省が司法省に対し、刑事事件としての捜査を申し入れたと伝えた。
ところが翌日になって同紙は報道内容を大幅に修正。クリントン氏本人とは限定せず、クリントン氏のアカウントに関連して、政府の重要情報の扱いに不手際があったかどうか調査するよう司法省に照会したという報道内容になった。
CNNの24日の報道によれば、情報機関担当の監察官は議会に対し、クリントン氏が私用アカウントから送信した一部メールには機密情報が含まれていたにもかかわらず、機密であることが明記されていなかったと報告した。機密情報を流出させる可能性があることをクリントン氏が認識していたかどうかは不明。
これに対して共和党全国委員会の広報は、「(クリントン氏は)依然として米国民を混乱させ続けている」との見方を示した。