同性婚拒否で収監の米書記官、法廷侮辱罪認めず
(CNN) 宗教上の理由から裁判所の命令に反して同性愛のカップルへの婚姻許可書発行を拒み続けた米ケンタッキー州の行政担当者が自身を法廷侮辱罪に当たるとした裁判所の決定に対して上訴したことが7日までに分かった。
この担当者はケンタッキー州ローワン郡のキム・デービス書記官。米国では6月以降すべての州で同性婚が認められているが、デービス書記官は信仰に反するとの立場から婚姻許可書の発行を拒否。裁判所の発行命令にも従わなかったことから3日に法廷侮辱罪で収監された。同郡は4日から許可書の発行を開始している。
デービッド・バニング地方裁判所判事は、裁判所の命令に従わない限りデービス書記官は収監されることになると明言。デービス書記官の弁護士によると同書記官は辞任するつもりはなく、収監されたまま裁判所との妥協点を見出す構えだという。
同弁護士によれば、デービス書記官は、自身の名前と役職さえ載せなければ婚姻許可書の発行には応じる考えであるという。
州議会は、書記官の名前を許可書から削除する法案を成立させることはできるが、議会は来年1月まで再開されない。ベッシャー知事は先週、多くの税金が使われることになるとして臨時に議会を招集することはしない方針を明らかにしていた。