山火事で住民1人死亡、住宅700棟焼失 米加州
(CNN) 米カリフォルニア州の消防当局によると、同州サンフランシスコ北方のミドルタウン付近で先週末から続く山火事で、15日までに住宅600棟近くが焼失し、住民1人が死亡した。さらに9000棟が危険にさらされている。
死亡したのは72歳の女性。病気のため自宅から逃げ出すことができなかったという。
ミドルタウン付近の火災による焼失面積は約2万7000ヘクタールに達し、鎮火率は15%にとどまっている。これまでに避難した住民は約1万3000人に上った。
サクラメント西方の内陸部に位置するアマドール、カラベラス両郡でも、大規模な火災で約2万8000ヘクタール、住宅166棟が焼けた。鎮火率は3分の1前後とされる。
両郡の北方のビュート郡などでも火災で住民らが避難している。
同州で山火事が多発するシーズンは従来、夏の一時期に限られていた。しかし最近の記録的な干ばつにより、年間を通して危険な状態が続いている。州消防当局の責任者は「火災シーズンはこの先数カ月間、終わりが見えない」と話している。
米気象局(NWS)の予報によると16日には小雨が降るものの、降雨量は数ミリ以下にとどまり、17日午前には晴れる見通し。週末にかけて、さらに高温の乾燥した天気が続くとみられる。