米、遺族らに「見舞金」支払いへ アフガン病院誤爆
(CNN) アフガニスタン北部クンドゥズで先週、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の病院が誤爆された問題で、米国防総省のピーター・クック報道官は10日、負傷者と死亡した22人の遺族に「見舞金」を支払うことを発表した。金額は未定。
クック報道官は「もし必要かつ適切であれば、政府は米連邦議会に追加の権限を求める」としたうえで、見舞金は「負傷した非戦闘員民間人と、米国の軍事作戦の結果として死亡した非戦闘員民間人の遺族」に支払われると述べた。
オバマ米大統領は先ごろ、MSFの会長に電話で謝罪していた。
誤爆は3日に発生し、医療スタッフ12人と、子ども3人を含む患者少なくとも10人が死亡。MSFによると、この他にも37人が負傷した。
アフガン駐留米軍のキャンベル司令官は、病院は米軍による空爆の最中に偶発的に爆撃されたとしている。米国防総省のほか、北大西洋条約機構(NATO)、アフガニスタン当局が調査を行っている。
一方、MSFは誤爆を「(戦争時の医療施設保護などを定めた)ジュネーブ条約への攻撃」としており、独立機関による透明性を伴った完全な調査を要求している。