米、イラクに新たな特殊部隊を派遣へ 対ISISで戦力増強
(CNN) カーター米国防長官は1日の下院軍事委員会に先立ち、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討のため、イラクに特殊部隊を派遣すると発表した。
米当局者はCNNの取材に対し、イラクでISISとの地上戦に当たる米軍特殊部隊が増派されると説明している。
カーター長官は、「イラク政府と連携して特殊遠征標的部隊を配備し、イラクとクルド人部隊を援護するとともに、ISIL(ISIS)に対する圧力を強める」と述べ、「いずれ特殊部隊による襲撃の実行、人質解放、情報収集、ISIL幹部の拘束が可能になる」と語った。
オバマ大統領は10月に、シリアでISISとの戦闘を支援するため「50人未満」の特殊部隊の派遣を了承しており、追加派遣でこの人員がさらに増える。カーター長官は、米軍が得意とする情報収集能力などを活用すると強調した。
ISISへの対応を巡っては、来年の大統領選に向けて野党共和党の候補者らがオバマ政権に対する批判を強めていた。