「警察の不当な扱い」、黒人の5人に1人が経験 CNN調査
(CNN) アフリカ系米国人のほぼ5人に1人が、警察から人種を理由に不当な扱いを受けたと感じていることが、CNNとカイザ・ファミリー・ファウンデーション(KFF)が実施したアンケート調査で分かった。
テキサス州では黒人の大学教授が自分の住む地域で警官に呼び止められて職務質問され、アラバマ州でもジョギングをしていた黒人男性が職務質問を受けたと訴えている。インターネットでも同様の事例について報告するビデオの投稿頻度が増し、黒人に対する警察の扱いの実態をうかがわせている。
黒人は白人に比べ、警察に車を止められたり職務質問されたり逮捕されたりする割合が異様に高いという実態調査もある。
CNNとKFFが実施した今回の調査では、過去30日の間に人種を理由として警察から不当な扱いを受けたことがあると答えたアフリカ系米国人は19%、ヒスパニック系は17%に上った。
一方、そうした扱いを受けたことがあるという白人は3%のみだった。
白人を含む米国人の56%は、司法などの制度上、白人は黒人よりも優遇されていると思うと回答。黒人に限ると86%がそう思うと答えた。